天照大神

万物に降りそそぐ女神、天照大神

 

伊邪那岐命の左目から生まれた天照大神は万物を照らす太陽の化身であり、日本神道の最高峰として祀られています。『古事記』には、暴れん坊の弟、須佐之男命をいやがって天照大神が岩戸に隠れたとき、世界が真っ暗になったことが記されています。

太陽の力が弱くなる冬至のころには、木々は枯れ、人間も疲れ、神々の力も弱まると考えられていました。そこで、どうにかして太陽に出てきて欲しいという思いが、歌や舞などの芸能を生んだとされています。芸能は人間が楽しむためのものではなく、神さまに捧げ、災厄の神を抑えつけるためのものなのです。

関連記事