パッと見たところ分かりにくいですが、汚れがワックスに混ざって黒ずんでくると剥離洗浄をします。これも環境のことを考慮して、業界では考え方が変わってきています。
剥離洗浄によって古いワックスを除去すると、黒ずみなどの汚れも取れやすいですが、ツヤもなくなります。
そこで、ツヤを出す為にまたワックスを塗ります。床を保護する役割もあります。1層塗布では「ツヤがもの足りない」や「保護力が低い」ということで、2層目を塗布します。
2層目を塗るとツヤが増しました。しかし、お分かりでしょうか?グレードの低いワックスは塗り重ねるとすぐに油っぽく輝きだします。この先ワックスを塗り続けると、またすぐに黒ずんで剥離洗浄をする作業の繰り返しになります。正味、環境にもコストにも優しくありません。グレードが高ければ良いという事ではありません。床材、環境、用途に応じて、洗剤もワックスも使い分けられる知識は最低限必要です。もちろん剥離洗浄をするしかない場面もあります。業者を選ばれる時は、まず金額だけでなく『どのような清掃管理をすることが効果的(環境面・コスト面はもちろん、段取りよく綺麗にできるか)か』を、適切に色んな方法をアドバイスしてくれる業者を選んでください。剥離洗浄が出来ないぐらい、ワックスを塗り重ねることだけを続ける業者は沢山いますので、気を付けていただきたいです。