清掃業者の選定③

前々回と前回はビルクリーニング関連とハウスクリーニング関連の代表的な国内の資格をご紹介しました。
今回は、国内の国家資格でも公的資格でも民間資格ではなく、国際基準レベルでの代表的な資格をご紹介します。
資格があれば絶対に安心というわけではありませんが、ある程度の知識と技量の一つの判断材料として認識していただければ幸いです!

 
 

HCT:House Cleaning Technician
建物資産の収益性を高め、長期に渡り資産として安定運用させるためのハウスクリーニングに関する知識と技術を持ち合わせています。この資格は日本では取得出来ませんが、国内にも数名が渡米して取得されている方がいらっしゃいます。ちなみに横浜に資格保有者の知り合いがいます。
CCT:Carpet Cleaning Technician
世界で最も多くの人が取得している資格でIICRC S100カーペットクリーニング基準ガイドに則り、繊維素材やカーベットの構造、施工基準からケミカルやクリーニング理論、工法まで、世界共通プログラムで学ぶ最も基本的カテゴリーです。
CMT:Commercial Carpet Maintenance Technician
CCT資格者のステップアップコースで特に商業施設向(ホテル、レストラン、オフィス、ショッピングセンター、病院、学校など)カーベットのメンテナンスを目的とし、インスペクションやゾーニングから予防・日常管理の手法、インテリムクリーニング及びレストレイティブクリーニングやリカバリーメンテナンスまで、トータル知識を持ち合わせたプロフェッショナルです。
FCT:Floor Care Technician
床材の識別、共通特性を持つ床材の分類、カテゴリー(石材・コンクリート・セラミック・レンガ・ウッド・リノリューム・ビニールタイルなど)、床材に合わせた適切な作業法やケミカル、道具、材料の選択や建物環境や業種に合った的確なメンテナンスの知識や技術があります。
OCT:Odor Control Technician
臭いの発生源、検出プロセス、装置、化学的オプション、および動物の尿や煙などの汚染を軽減するための適切な臭気除去と脱臭技術があります。

 
 

他にも、建築物が風水害や火災によって受けたダメージを修繕する資格なんかもあります。アメリカは、日本の『汚れたから掃除する』のイメージよりも、『改修工事や原状回復、維持管理』のイメージが強く、これは建物資産の収益性を高める意識が高いようで、特にアメリカは土足でカーペット文化、日本はアカンようになったら張り替える畳文化って感じですね。

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